外壁塗装の前に行う調査は、家に問題が起きそうな場所はないか、家の健康
状態を確認するとても大切な機会です。家は基本的に問題が起こらない限り
検査することはありませんし、玄関の階段のひび割れなど、部分的な問題で
あればその部分のみの修復で終わってしまうことの方が多いと思います。
私たちは建物の専門家として、この大切な機会がお客様に取って価値ある
ものになるよう、建物のことを想い、お客様のことを想い、全力で取り
組んでいます。
塗装工事なら塗装専門店が良いのではと思われがちですが、
建物メンテナンスという大きな枠組みの中で塗装工事だけではカバー
できない部分も多くあります。ひび割れ一つ見ても、どんな原因で発生
しているのか、どのような処理方法をするのかなど判断は様々です。
どうしても塗装専門店さんですとメンテナンスの工法種類を塗装に頼り
がちですが、時には別の素材や工法を使用した方が良い場合もあります。
外壁の材料、構造、浮きが発生しているかなど、総合的に見て判断しますので、ひび割れの原因や対処法はこれだけ
ではありませんが、ひび割れの状況だけから見ても、原因も対処法も以下のように違ってきます。
-
表面素材が経年による乾燥などに
よる表面的なひび割れ。幅も狭く
奥行きも浅いので、外部からの雨水
などが内部へ侵入する心配はない。
-
表面からではなく建物の構造からの
影響でひび割れが発生したもの。
塗装だけでは再発してしまう。
-
開口部周辺のひび割れで、建物自重
や地震の揺れなど力がかかりやすい
ために起こる。根本解決は難しいが、
雨水の通り道のため対処が必要。
「付帯部」とは何のことかわからない方も多くいらっしゃると思いますが、付帯部は住宅の外壁と屋根以外の部分の
ことを指します。 具体的には軒天、雨樋、雨戸部分などのことで、多くの種類があります。
雨水などから家を守るために大切な部分が多くあり、それぞれに応じた処理が必要となっています。
スマイルユウは付帯部においても構造のことも考えた適切な処理を丁寧にしています。
雨樋は思っている以上に大切で、雨漏りの原因が雨樋がはずれていただけ、ということもあります。
痛みが進行すると割れてしまうため、外壁と一緒にしっかり保護します。出窓のサッシは近年では性能が良く
気密性が高いですが、経年劣化により防水機能は低下してしまいますので、塗装が大切となります。
ケレンとは塗装する面の汚れや錆をヤスリなどの工具や落とし、平らに、清潔にして、
塗料の密着率を上げるための作業です。また、ツルツルした箇所に塗装する際に凹凸をつけて
塗料を付着しやすくするためにも行います。
シーリングとは窓枠の際や外壁の継ぎ目などにあるゴム状のもので、水の侵入を
防ぐ目的や地震の揺れなどで影響が出ないようクッションの役割をさせる目的で
設置されています。シーリングがダメになると水漏れを起こす原因となってしまう
可能性があるため、非常に重要な役割を果たしています。
シーリングには①古いものを取って打つ方法と、②取らないで上からかぶせて打
つ方法がありますが、スマイルユウは①。シーリングは一定の厚みが必要なため、
表面だけ良くしても意味がありません。必ず取ってから打つ方法を徹底して
おり、現場の確認の際にはこのような点もしっかりチェックします。
塗料に耐久年数があるように、シーリングにも耐久年数があり、塗料が20年
のものでもシーリングが10年では意味がありません。外壁部分は外壁と防水
シートの二重構造が基本ですが、シーリング部分はシーリングだけに防水を
頼っており、とても大切となるので、塗料に合わせてしっかり提案します。
お客様のお家を隅々までしっかりチェックさせて頂き、補修が必要な箇所や
見た目が気になりそうな部分は解決策をご提案させて頂きます。
「雨の後、この部分から変な音がして気になるので見てほしい」
「自分で修理してみたけどうまくいかないので見てほしい」など、
ご自身が住んでおられて気になることがありましたら、ぜひお知らせください。
多くの経験から最善の解決策を出させて頂きます。
-
以前、外部コンセントから水が入っ
て室内の電気から雨漏りしていた
事例などもあり、穴周りの点検・
補修は特に気をつけています。
-
新築時には基礎は無塗装ですが経年
劣化するため、外壁塗装の際には
一緒に塗装がおすすめで、金額も
安いのでやる方が多いです。
-
雨樋のバンドは元々鉄が多く、サビ
ていることが多いですが、サビない
ステンレスを提案させて頂き、よく
お喜び頂いています。
補修すべき箇所があるからと言って、全てを必ずやらなければ
いけないということはありません。お客様のご予算もふまえ、
必ずやらなければ問題につながりそうなもの、足場を組まないと
作業ができないものを優先におすすめさせて頂きます。
最終的にはお客様の判断にて、どこまでするかを選んで頂ける
ようご提案をさせて頂きますので、ご安心下さい。
木造の建物はひさしなど構造で、防水や直射日光を
避ける機能を持っていますが、鉄筋コンクリート・
鉄骨の建物は、ゴム状のシーリングなど、防水素材
に頼っており、必ずメンテナンスが必要となります。
防水素材が劣化し機能を果たさなくなれば、雨水が
建物内部に侵入してしまい、雨漏りや建物を傷める
こととなりますので、補修はとても大切となります。
ヘーベルハウスなどが使うALC(軽量気泡コンクリート)という建材は軽量で、
断熱性、施工性に優れているのですが、強度、防水性などの面で問題があります。
スマイルユウは、このALCのメリット・デメリットもしっかりと理解した上で、
デメリットをカバーできるような施工をしております。
ゼネコン勤務時代は大規模な鉄筋コンクリート、鉄骨造の建物の建築に数多く
携わることで、この構造だから起こる問題や施工での注意点など、多くの知識を
積み上げてきました。東京は鉄筋コンクリート、鉄骨造の個人住宅が多いですが、
建てられるようになって50年経たない中で扱われる建材も増えているために、
正しい知識を持っている業者ばかりでないのも現実です。
私たちは豊富な知識と1200棟以上の実績から、家を根本から健康にするご提案を
いたしております。
毎日住んでおられても、お客様ご自身で家の問題に気が付くことは
難しかったり、問題を感じてもすぐに直した方が良いものなのか、
ある程度放っておいて良いものなのかは判断しがたいもので、
私たちが見落としてしまえば、また10年、20年と、問題が
放置されてしまう可能性があります。
だからこそ、私たちは建物の専門家として一個たりとも見逃さない
よう、お客様の住まいに真剣に、日々取り組んでいます。